1. 法学部生が読むべき本とは
私は法学部生ですが、今日は、法学部生にオススメの本を紹介したいと思います。
法学部生は基本的に刑法、民法とか法律を勉強しますが、その中では、よく「社会通念上相当と言えるか」というワードが出てきます。本当によく出てると思います。
しかし、それは仕方ありません。法律は常識人の良識をもとに作られていますから、最終的には、社会的な妥当か相当かというのが判断の基準になるのです。
そこで、思うのです。法律家とは、「社会通念」のプロフェッショナルだと。
要するに、法律家であるためには、ある問題となっている行為が社会通念上相当と言えるかの判断に精通している必要があります。世の中のことなんでも知ってますみたいな感じですね。笑
そう。法律家になるためには何でも知っている必要があるんです。(そんなことはない)
いろんな分野のこと何でも知っている。
(そんな奴はいない)
いや待て無理だと、そんなの。実際そんな弁護士さんはいないと思います。
(そうそう)
でも、この分野だけは法律とかは関係なく、勉強すべきという分野があります
その名も、法と経済学である。
2. 法律家になるために法律を知ってるだけでは足りない
そうです。できればいろんな分野についてよく知っているのがベストです。
しかし、無理です。
法律は公平性が要求されますよね、その結果、効率性は犠牲にされていることがあります。
効率性を追求するのが経済学ですよね。そうです、法と経済学は本来、交わるべき学問ではありません。そりゃそうです。
しかし、最近は法を経済的側面が見直すべきだという動きがあります。
そこで注目を浴びているのが法と経済学である。
3. 【書評】ケースからはじめよう 法と経済学―法の隠れた機能を知る
法と経済学を学ぶとして、一冊目は間違いなくこれです。
簡単に内容を説明しますね。
この本は、まず総論部分において
法学部としてはあまり馴染みのない経済学の十大原理の説明から始まります。
例えば、このような原理の説明がなされています。
1. 人々はトレードオフに直面している
2.あるものの費用は、それを得るために放棄したものの価値である
3.合理的な人々は、限界的な部分で考えている
そして、各論部分においては、
このような原理原則を前提に判例等が検討されています。
意外と、法律家としての常識が経済学者からすれば非常識だとされる場合があることに気づきます。笑
なかなか読んでておもしろいですよ。
題材となるテーマは、民法から刑法、環境法、知財法、独禁法と様々なのも魅力の一つです。
判例の説明と求められた時に、経済学の観点から説明できたらカッコいいですよね。
新しい切り口になると思います。
法学部生は、是非読んで見てください。
4. 最後に
法学部といえども法律だけを勉強するのではなく、興味があればいろんな勉強をするべきだと思いますね。
これからもどんどん勉強していきます。
それでは。
あ、忘れてた。この本です。