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『基本刑法』書評

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今回は、基本形法の書評です。

 

新規サイトでは、司法試験の勉強時間勉強法を解説しています。

 

 

基本刑法は、日本評論社から出版されている刑法の基本書(教科書)であり、総論と各論の2分冊となっています。

 

 

 

本書の特徴としては、大きく三つあります。

 

 

 

一つ目は、多数の短文事例が散りばめられており、ケースメソッドを体現しているという点です。

 

 

二つ目は、平易な文章で書かれている点です。

 

 

三つ目は、共著であるという点です。

 

 

以下、この二つの点について具体的にコメントしていきたいと思います。

 

 

ケースメソッド

 

 

刑法は他の科目と比較して論点数が多いい科目です。また、近年の司法試験は、多論点型の出題がされる傾向にあります。

 

多論点型の出題の場合は、とにかく論点を網羅的に拾うことが高得点獲得の条件となります。一方で、判例と学説との対立など深い理解がなくても、自説の立場から事案を処理することが出来れば十分です。

 

 

(もっとも、平成30年度の出題では、これまでの傾向とは異なり、刑法の本質的な理解が問われているようでした。しかし、本年の出題は批判もあるところであり、私は個人的にこれまでの司法試験の傾向を中心に取り組めばいいと考えています)

 

 

自説の立場から事案を処理する能力をつけるためには、論点が問題となる典型的な事案を頭に入れておくことが大切となります。事案を見れば、すぐ論点を想起出来るような状況にしなければ、限られた時間の中で、多論点を処理することは困難です。

 

 

その点、本書は多数の豊富な短文事例が掲載されていることから、上記の対策を実行することが出来ます。

 

 

 

またこの短文事例は、予備試験の口述対策でも有用です。予備試験の口述試験では、ベースとなる事例に変化をつけた質問が連投されます。

 

予備試験の口述対策としても有益でしょう。

 

 

平易な文章

 

 

これ以上にわかりやすい基本書はないんじゃないでしょうか。

 

めちゃわかりやすいです。

 

 

その分分厚いですけど、何言っているか分からんという事態はほとんどありません。

 

 

 

共著であること

 

 

本書を共著であることから毛嫌いする人がいますが、私個人的には気にならないですね。

 

 

共著だから一貫性がないとかはないと思います。その辺りの批判も念頭に編集されていると思いますし。

 

 

単著で、本書と同程度に分かりやすく、ケースメソッドを採用している基本書ってあるんでしょうか。現状ないと思いますよ。

 

 

共著が気になるのは分からなくはないですけど、刑法の基本書でこれ以上におすすめ出来るものはありません。