前回は、私がよく利用した憲法の教材についてお話をしました。
今回は、【行政法】です。
行政法は、出題のパターンが決まっていたので、使用教材も少ないですね。少数精鋭です。
私が、使用したのは以下の教材となります。
最後までよく使っていたのは、この3冊のみです。
『基本行政法』
基本シリーズの行政法版。
日本評論社の基本シリーズがオススメであることを本ブログで何度も言及していますが、本書も例外ではありません。
ケースメソッドを採用した、行政法の教科書の決定版。
行政法の基本書のファーストチョイスは、本書です。
行政法の問題を検討する際には、訴訟選択や紛争解決としての実効性がキーとなることが多いです。この点、本書は、重要判例を素材とした事例を元に、訴訟選択から解説をしているところがあります。この辺りの検討は、非常に参考になります。
また、以下の写真のように、事例検討に必要な参照法令が掲載されいるところも魅力です。行政法の問題では、個別法の読み取る能力が問われていますが、本書では、その能力を鍛えることも可能です。
このように、本書で、インプットのみならずアウトプットも可能です。行政法の学習を始めたいなら、まず本書に取り掛かるといいと思います。
『行政判例ノート』
行政法の判例集です。私は、百選があまり好きではなかったので、こちらを使用していました。百選のような長ったらしい解説は、なく、コンパクトな解説がgood。
『事例研究 行政法』
行政法の演習書の決定版。
司法試験受験生なら必携の一冊だと思っています。司法試験を念頭に置いた問題に対して、法科大学院で教鞭を執っている教授陣が、平易な文章で解説。受験生が躓きやすい点には、別途コラムを設けるなど、工夫が随所に見られます。
↓司法試験を意識した作問
行政法の演習としては、司法試験の過去問と本書で十分でしょう。
【今回紹介した書籍一覧】