今回は、司法試験予備試験の使用教材【刑事訴訟法】をご紹介します。
使用教材リスト
私がよく使用した教材は以下のとおりです。
- 『刑事訴訟法』(酒巻教授著)
- 『入門刑事手続法』
- 判例百選
- 事例演習刑事訴訟法
以下、順に説明します。
『刑事訴訟法』
本書は、酒巻教授による刑事訴訟法の体系書です。
随所に酒巻先生の見解が述べられています。そのため、過去の司法試験の出題傾向からすると、試験対策としては不向きと思われます。
ただ、今年の司法試験の出題からすると、判例のみの学習では不十分です。
判例のみならず、有力な学説も押さえておく必要があるでしょう。今年の出題を前提とすれば、本書のような、著名な学者が執筆している体系書を読んでおくことがベターです。
『入門刑事手続法』
刑事裁判の手続を学習するために、読んでいました。
刑事訴訟法は、手続法ですので、刑事裁判の手続の理解は、マストです。刑事手続を正確に理解していることで適切な論証が可能となります。
判例百選
私は、百選の解説が嫌いです。優れた解説もありますが、注釈や引用だらけで、内容が薄っぺらいものや、難解すぎて理解出来ないもの、独自説が強いものなどもあり、玉石混交です。
刑訴の百選は、分かりやすく書かれたものが多いと思っています。判例に対する批判的な見解も多く、今年の出題傾向からすると、かなり使えます。
有斐閣 (2017-05-13)
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『事例演習刑事訴訟法』
演習書は、『事例演習刑事訴訟法』を使用していました。
言わずとも知れた刑事訴訟法の演習書。ほとんどの受験生が使用しています。
論点を深く理解できますし、学説にも対応が可能です。
刑事訴訟法の演習書としては、本書がベストでしょう。
有斐閣
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まとめ
以上が、刑事訴訟法の使用教材の紹介でした。